シルバーアクセサリー制作講座

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リング内側のヤスリ掛け リングのヤスリ掛け 希硫酸に浸け薬剤を洗い落として、ヤスリで形を整えます。
リングは指あたりを大切にしますから、内側カーブも念入りに成形します。
外側も柔らかいカーブを描くように削り出します。

ヤスリ掛け後のリング

バフ掛け

ヤスリが終わったら、「キサゲ」という刃物でヤスリ目を削り取ります。
表面が艶消しですと形の狂いが判断しにくいので、一度簡単に磨き、表面の写り込みの変化を見て形を修正していきます。

ヘラ掛けと仕上げ

ヤスリやキサゲで修正が終わったら、写真の棒「ヘラ」をリング表面に丹念に押しつけ磨き上げます。表面が加工硬化を起こして傷が付きにくくなります。
このヘラは炭素鋼でも自作できますが、超硬ヘラというダイヤ粉でしか磨けない硬いヘラです。このピカピカがリングの表面に押しつけることによって転写されます。
後は、上の写真の「バフ」をサッとかけ、最後は特別に精製された鉄の錆(ルージュといいます。鉄錆ですから赤いんです(^_^) ちなみにバフに付けるのはグリーンルージュとか青棒とかいうものです)の付いた布で手磨きして出来上がりです。ときにはアモールという研磨剤も使います。

いかがですか?きれいでしょ(^_^)

シルバーは全金属中で最高の光の反射率を誇ります。つまり、磨くと一番よく映る鏡なんです(^_^) 鏡が銀の銀鏡反応(理科の実験で体験された方もいるでしょうね)を使って鏡を作っているのもうなずけますね。銀より映りが良い金属は他にないのです。
この輝きがシルバーの一つの顔です。もちろん細かい傷が付いて柔らかい白さを見せたり、黒く変色して成長していくところも、私の好きなところです。
最近、シルバークレイが盛んですね。当初は工業製品用に開発された技術(シルバー以外でも金やチタンなどいろいろあります)なのですが、ハンドクラフトの分野で一般に知られるようになりました。
Kuraへも、作り方のアドバイスなどの問い合わせがあります。
これの良いところは、使う道具が少なく簡便なこと、音や振動を出さなくて良いこと、初心者には難しい余った銀の管理が容易、そしてなにより焼くまでは作り直しが出来ることです。ここがポイントで、はじめのうちは制作可能な形がイメージできなかったり、制作途中途中で妥協しがちです。ぜひ完全に気に入るまで作り直して下さい。焼く前に2〜3日眺め回して、ちょっとでも不満があったら作り直すのが上達の早道です。イメージから実物への正確な移し替えの練習です。ここが一番大事ですp(^^)qガンバッテ!

あとお願いですけど、使わないシルバーはぜひクラフト仲間に寄付して下さい。金属はリサイクルできる素材です。ほんのちょっとでも大事に大事にして下さい。

いろいろキャストと一品制作について書きましたが、キャストや金型を使った大量生産を否定しているわけではありません。それぞれ高度な技術を使っていますし、苦労もされています。ただ、得意な分野と形があるだけです。みなさんも気に入ったものをお気に入りにして下さい。あたりまえか(^_^)
それがKuraであれば幸いです。

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