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スコヤ

スコヤ
直角を計る測定器具です。

測定器具と言っても定規みたいに使います。箱ものなどは特にこれをあてながら、板材の段階から組み立てる折々にあてながら制作していきます。蓋が合わなくなったり、面がピタッと決まらなくなるからです。その他、直線がホントに直線かもこれをあてて確認したりします。

このスコヤは、ホームセンターに売っているのとは違いまして、JIS等級の付いた高級品です。厚み4mmの狂いの出にくい鋼材を使っています。仕上げも別格です。ささやかな贅沢です。
大工さんの直角出す定規と言えば曲尺(かねじゃく)(他の呼び方:曲金まがりがね、指矩さしがね、差金さしがね)ですね。大工さんに限らず施工業者さんの必携道具の一つです。この曲尺の工夫しているところは、定規の断面が端が薄く、中心に向かって厚くなり、中心でまた薄くしている事です。端が薄いので、曲尺をあてた時に誤差無くピタッとあてられますし、強度を犠牲にすることなく軽くする事が出来ています。他に大工さんは現場で三四五(さしご・さんしこ)という家の基礎の直角を計る大きな定規を作ります。3:4:5であれば現場の木を使って正確な定規を作ってしまうわけです。使わなくなったらばらして壁板に使ってしまいます。軍隊でも野営地設営の現場で紐をつかった同様の定規を作るとか。
制作する中でスコヤをあてられないが、直角を計なければロウ付け※出来ない場面があります。何を使うと思います?
ただの紙です。一回折りし、折った線をずらさないように重ねてもう一回折ります。折った角は非常に正確な直角になっています。適当に余分を切り取って定規にするわけです。ものが軽いので、スコヤをあてて相手を動かしてしまうことなく調節出来ます。さぁこれであなたも直角をいつでも確認出来ますね。確認しまくりましょう(^_^)

※ロウ付け:部材を高温の溶かした金属で接着する作業

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