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石頭(せっとう)

石頭(せっとう)
石工(いしく)が使う金槌です。

石頭と書いて「せっとう」と読みます。石工が石材を加工する時に一番よく使います。石工職人さんは、柄に芯(年輪の中心)のある好みの(カマツカや柊などいろいろ)木の丸太を普通使います。その方が不格好ですが強いんですね。市販の量産の柄だと折れた時、一気に折れてしまい頭が飛んで大変危険なのだとか。曲がり具合も都合がよいそうです。私は振り回す用途ではないので、市販の柄を据えています。

やっぱりこれも頭と柄は別々に買ってきます。ホームセンターのでもいいんですけどね。やはりちゃんと火造り※した頭が欲しいわけです。ほら、道具好きだから(^_^;)
この金槌は、主に刻印を打つ時に使います。文字打ちの時は、別の「おたふく」※と言う小さい金槌を使いますが、ロゴの刻印とか模様など大きい刻印はこれで打ちます。普通の金槌や無反動鎚とかですと反動で刻印の二度打ちが起きるからです。これは800グラムの頭ですが、ちょうどいい具合です。打ってもゴツって言うだけで反動がありません。私の仕事の中では用途が限られていますが、好きな工具の一つです。

※火造り:鋼を赤熱した状態で叩きながら成形していく作り方
※おたふく:ずんぐりした頭の、鏨(たがね)を打って細工するのに便利な金槌

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