絵画用の刷毛です。たぶんイタチの毛。
制作途中の物や手からの擦り粉(擦り子かも、「すりこ」と読みます)払いや、工具や机の地金を払い集めたり、常用の道具です。
製図用とかデザイン用の、柄から横に毛が出るタイプは広い面をさっさと掃く用途で、工具であふれた机では使いにくく、小回りが利く絵画用の刷毛を使っています。出来れば日本画用の高級空刷毛(からばけ)を使いたいのですが、乱暴に使うので安物です。毛は堅いイタチか馬がいいですね。
機械油が付いてもいいのと机上用で2本あると便利です。
刷毛と言えば、ブラシですが、メーキャップ業界では世界的に日本製のブラシが主流とのことです。毛の選別から製造まで非常に神経の行き届いたブラシだからなのでしょうね。高級な物は一本が万の桁です。
絵筆の制作現場では、後継者不足もさることながら、毛が無くて困っているそうです。特に漆の蒔絵用の筆で国内では入手出来なくなった毛もあるとか。国内の特定のネズミの毛で、一本の毛の先端に「水毛」といわれる、非常に細い毛がチョロチョロっと付いているのが特徴です。国外へ同じような毛を求めて探してるそうですが、なかなか難しいらしいです。
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