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スタンプワークについて

鏨(タガネ)を地金に切りつけたり、打刻する事によって
文様を彫ったり転写する、本来の意味の「彫金」技法です。
“豪華で深い満足感の「シンプル」を目指して”


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 Kuraの制作する商品は、基本的にシルバーの性質を生かした使い込むほどに自然に燻しの陰影が綺麗に入るシンプルなラインを基本としていまが、手彫りやスタンプワークでは積極的に燻しを生かす商品ラインとなっています。

 平打ちリングは、私の好きな究極のシンプルリングデザインの一つです。一方で、シンプル故に深い満足感や豪華さに欠けることは否めません。何とかできないかと考えて辿り着いたのが、手彫りやインディアンジュエリーでお馴染みのスタンプワークです。

 手彫りには洋彫りと和彫りがあり、鏨の形と彫り進め方が違います。洋彫りは繊細で流麗な線刻が得意です。和彫りは深く強い彫りが得意です。私はどちらも使います。
 後述のスタンプワークの鏨と形は似ていますが先が刃物になっている鏨と思って下さい。それを地金にあてて切り進めて彫刻します。ミスのない集中した彫りはもちろん、鏨作りも高度な技術を必要とします。

 もう一つの彫金技法がスタンプワークです。代表格のインディアンジュエリーのスタンプワークと私の目指すスタンプワークは違いますから、イメージをスタンプワークで具体化するには気の遠くなる数の鏨が必要でした、コツコツと作っては修正を繰り返し、割れては作りを繰り返して数百本になりました。私のイメージするスタンプワークにはまだまだ不足です。今後にもご期待下さい。



1本のリングに数十種類の鏨を数百回打ち込み、彫刻して制作しています。スタンプワークでは打ち込む加減でサイズ出しと変形方向の補正をしていますので、どのサイズでも文様が切れて繋がったり、白地の帯が指の腹側に出来たりしません。リングの向きを気にせず着けられます。(※お買い上げ後のサイズお直しの際は、多少の処理は致しますが文様が切れて繋がれます)

ある意味、「技法を凝らしたシンプル」と言えると思います。私自身、絵画制作を基本としておりますので、描くように制作できる彫金は思いのほか性に合っていまして、Kura独自の商品に出来たのではないかと考えています。楽しんで頂ければ幸いです。

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