Kura_PageHeader
ホーム小道具小咄>オイルストーン

オイルストーン

オイルストーン
和刃物を研ぐ水砥石と違い、油で研ぐ砥石です。アメリカのアルカンサス州で採掘される砥石なので、アルカンサス砥石と言います。

写真の砥石は汚れちゃってますが、光が透けるような透明感があって均質なのは小さいのに高価です(^_^;) 安い木っ端なんかが出てると何だか買っちゃいます。長い消しゴムみたいな大きさのものはキサゲや丸いものを研ぐ時に使います。写真のスティックタイプは、主にドリルや先端工具を研ぐのに使います。ダイヤ砥で荒研ぎした後、これで仕上げます。

日本の砥石は水砥と言って、水を使って研ぎます。オイルストーンと違うところは研ぎ汁を利用して研ぐ点と、熱を出さないので和刃物に最適という事です。仕上げの砥石などは、プラスチック定規でほじれるほど柔らかい石です。それで刃物を研ぐのですから凄いですね。木工の鉋(かんな)の刃はもちろん水砥で研ぎますが、鉋屑をどれだけ薄く出せるかって大会があるそうで、テレビで放映されていました。ミクロンオーダーでした(^_^;) 鉋の刃を研ぐのに血道を上げていて、会場の水が悪いとか、会場の湿度がとか、なかなかコアな会話を職人同士でしておりましたが、ここまでの性能を出すにはオイルストーン向かないのでしょうね。

back_arrow.jpg ←前の道具 次の道具→