金属に罫を引くコンパスです。
罫を書くので「罫書き」「罫書く」と言います。普通に「ケガキ」というと筆記用具のような形をしています。これはコンパスなので「ケガキコンパス」ですね。木工では刃物で切って毛のように細い線を引くので「毛引き」という道具もあります。
円を書くだけではなく、部材の角に沿わせて決まった幅の線を書き込む時にも使います。その他、等間隔の位置決めをする時などよく使う道具です。
先端は良く研いで焼き入れしてあります。最初の頃は鉄工用のネジ調節やスプリングの無い、シンプルなのを使っていたんですが、やっぱり微調整と固定が利く、このタイプに落ち着きました。
コンパスの持ち手のところがケガキになって、まるでカニのはさみのような「カニコンパス」を愛用する人も多いようです。コンパス部分の腕が内側に湾曲した形が味噌です。
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