金床（かなとこ）

使い道は工夫次第ですが、主に小さいパーツの加工や部材の歪み取り、ピンセットの台にも使います。常用工具です。
鋼で出来ていますので、高温にして急冷する「焼き入れ」がしてあります。とても硬いです。ホームセンターに売っている鉄道のレールの形の金床もありますが焼きが入りません。（鉄道のレールに使うから高級な鉄なんですけど、種類が違うと思って下さい。）

工具屋さんで色々な机上金床が売ってますが、私が特にこれの好きなところは、サイズと重さもさることながら、写真に写っていませんが周囲4面が研磨整形されていない黒皮（焼けたままの肌）が残った状態なところです。ほとんどの机上金床は、6面が平面で、角に45度や円弧が付いて成型され、仕事に便利なような状態になってます。どっから見ても鉄っぽい工具って感じ便利そうです。
でも、私は上下の2面だけが丁寧に研磨された、これに惹かれちゃったんですね。塊なのに宮大工の刃物って感じがするところに魅力を感じているのかも知れません。